neroliabs’s blog

血液内科、感染症などの勉強記録用ブログです。まず続けることが目標。なお、本ブログに掲載された内容の正確性および安全性を保証するものではありません。本サイトの情報により万が一損害を受けた場合、本ブログは一切の責任を負えません。あらかじめご了承ください。

2018-01-01から1年間の記事一覧

今日は教育講演号を

今日は論文ではなく、臨床血液の教育講演号をパラパラ。 じつはいままであまり教育講演号を開くことはなかったのだけど、 この1年のトピックスがつまった号だということに だいぶ遅ればせながら気付かされた。 今日はリンパ腫のカテゴリを読む。

Tisagenlecleucel in Adult Relapsed or Refractory Diffuse Large B-Cell Lymphoma

December 1, 2018 DOI: 10.1056/NEJMoa1804980 バックグラウンド 一次および二次療法に不応性であるか、または幹細胞移植後に再発したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を有する患者は予後不良である。 キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法であるtisagenleclecel…

A novel complete blood count‐based score to screen for myelodysplastic syndrome in cytopenic patients

Br J Haematol. 2018 Nov 8. doi: 10.1111/bjh.15626. [Epub ahead of print] 骨髄異形成症候群(MDS)の診断は、しばしば困難であり、時間と資源を消費する。しかし、血算(CBC)の徹底的な分析は、血球減少の他の原因の中からMDSをスクリーニングするのに…

The outcome of patients with high‐risk MDS achieving stable disease after treatment with 5‐azacytidine: A retrospective analysis of the Hellenic (Greek) MDS Study Group

Hematol Oncol. 2018 Oct;36(4):693-700. アザシチジン(5-AZA)は、治療に反応するIPSSでInt-2およびHighに分類される高リスク骨髄異形成症候群(MDS)患者の生存を改善する。しかし、SDを達成した患者の予後は不明である。このHellenic MDS Study Groupの…

Azacitidine in the ‘real‐world’: an evaluation of 1101 higher‐risk myelodysplastic syndrome/low blast count acute myeloid leukaemia patients in Ontario, Canada

British Journal of Haematology, 2018, 181, 803–815 アザシチジン(AZA)で治療された、高リスク骨髄異形成症候群(MDS)患者の「現実の」治療成績は、ほとんど知られていないままである。カナダオンタリオ州で治療を受けた1101人の高リスクMDS患者(IPSS…

Chemotherapy-Free Initial Treatment of Advanced Indolent Lymphoma Has Durable Effect With Low Toxicity: Results From Two Nordic Lymphoma Group Trials With More Than 10 Years of Follow-Up

J Clin Oncol. 2018 Oct 4:JCO1800262. doi: 10.1200/JCO.18.00262. [Epub ahead of print] 目的:低悪性度リンパ腫については、治療の適切なタイミングやその順序、治療レジメンの選択などは議論の余地がある。Nordic Lymphoma Groupの2つの無作為化試験で…

CD47 Blockade by Hu5F9-G4 and Rituximab in Non-Hodgkin’s Lymphoma

N Engl J Med 2018; 379:1711-1721 CD47は腫瘍細胞に過剰発現しており、マクロファージの貪食作用を抑制している。 背景:Hu5F9-G4(以下、5F9)抗体は、CD47を遮断しマクロファージの貪食作用を誘導するマクロファージ免疫チェックポイント阻害剤である。5F…

スタート

地方都市で血液内科として働いています 仕事柄論文はチェックするのですが、読み散らかしてばかりで頭に整理されません 日常出会った貴重なケースも、いつしか忘れていきます 他の医師がスラスラと 「200X年のBloodに・・・」とか 「このまえのNEJMに・・・…